黒ねこサンゴロウ

f:id:vasat:20160329232421j:plainf:id:vasat:20160329231612j:plain竹下文子さんの紡ぐ世界が好き。

鈴木まもるさんの描く世界が好き。

あとがきを読んで知りましたが、このお二人はご夫婦だそうですね。

素敵すぎる。

 

 

☆黒ねこサンゴロウ(偕成社

(シリーズ全10作)

・旅のはじまり

・キララの海へ

・やまねこの島

・黒い海賊船

・霧の灯台

(旅のつづき)

・ケンとミリ

・青いジョーカー

・ほのおをこえて

・金の波 銀の風

・最後の手紙

 

 

☆ドルフィンエクスプレス(岩崎書店

(シリーズ5作)

・ドルフィンエクスプレス

・三日月ジョリー

・流れ星レース

・波のパラダイス

・光のカケラ

 

…タイトルを見ているだけでも、なんだか胸がざわざわしてきませんか?装丁も美しくて、並べて眺めては、ニヤニヤしてしまいます。(笑)

 

サンゴロウシリーズとはじめて出会ったのは小学生のとき。図書館で、何度も何度も借りた覚えがあるなぁ。

 

いま、社会人の特権、大人買いを実行して全部揃えました。(笑)

いつも側において、読みたいと思った時にすぐに読めるように。

 

そして、ドルフィンエクスプレスの存在も今更ながら知り、全巻揃えてしまいました。

 

私はあまり物欲がないほうだと、常日頃思っていたけれど、本に関してはありあまる物欲を発揮するようです。

 

本という物質が欲しいのではなく、そこに書いてある、コトバが、世界が欲しいのかも。

 

とにかく、クールでかっこいいサンゴロウ。

 

対照的に、やけに人間くさい、共感しやすいテール。

 

どちらも魅力的ですねぇ。

 

以下、黒ねこサンゴロウ、最後の手紙より抜粋したサンゴロウのセリフです。

 

普段言葉少ななサンゴロウが、船の乗り方を教えてほしいと訪ねてきたミサキに、珍しく長く語るシーン。

 

それに、船にのらなくてもな、おまえが、みるもの、きくもの、感じること、それが、みんな練習だと思えばいい。おまえが陸でできることは、海でもできるんだ。操縦法なんてのは、たいしたことじゃない。かじの、とりかたをいくら知ってたって、波をちゃんとみる目をもってなければ、意味がない。それは、おれにはおしえられない。おまえが、じぶんで、波からならうんだ。

(最後の手紙 66ページ)

 

やさしい言葉で、でも世界の本質をつくこの作品群。分類上では、児童書とされていますが、大人が読んでも、ハッとさせられる本だと思います。

 

竹下文子さん、鈴木まもるさん。ずっと、ファンで、これからもずっとファンです!

 

サンゴロウの世界観を再現したカフェとか、あったら素敵ですね(=´∀`)絶対行きます。