ほぼホタテ

スーパーで買い物をしていたら、こんな商品見つけました。

 

http://www.kanetetsu.com/hobokani2015/

 

ほぼカニ

ほぼホタテ

 

確かに見た目もカニやホタテをかなり再現してる!

 

クックパッドにはこれら「ほぼ」シリーズを使用したレシピまであるではないですか。

 

そんなにメジャーな品物だったとは知らなかった…。

 

たくさんの商品が並ぶスーパーで、目を惹くいいネーミングだと思います。

 

なんかいいよねは禁止なので、なぜいいネーミングだと思ったのか考える。

 

①一目で商品特性がわかる。

限りなくホタテ(カニ)に近いホタテ(カニ)風の食べ物です。でもホタテ(カニ)そのものじゃないんだぜ。

ということが5文字で表されている。

大量の情報が飛び込んでくるスーパーで、目に留まるためには、短い商品名というのは有利だと思います。

 

http://www.amazon.co.jp/桃屋-辛そうで辛くない少し辛いラー油-110g/dp/B003IPZK90

 

逆に桃屋さんが出している「辛そうで辛くない少し辛いラー油」なんかは、なんと、19文字!

 

でも、え、何何?結局辛いの?辛くないの?と気になってしまうし、話題になりますよね。

 

一目見て特性が分かる表現、じっくり見たくなってしまう表現、どちらも利点があるのですね~。

 

②かな+カタカナ表記

ほぼほたて

ほぼ帆立

ほぼホタテ

 

全部ひらがなだとのっぺりする感じがあります。「ほ」が3連続してクドい感じも。

 

ひらがな+漢字はちょっと固い。帆や立って感じのもつイメージにひきずられて、ホタテ(貝)がパッと浮かばない。

 

かな+カタカナ表記。一番しっくり。ホタテのイメージがパッと浮かぶし、そこに「ほぼ」とつくので同時にホタテではないことも表現でき、バランスよし。

 

③意外な言葉の組み合わせ

だいたい「ほぼ」って使うとき、通常だと

ほぼ完成です。

とか

ほぼ満席です。

とか

ほぼ同時にゴールしました!

って感じで使うとおもいます。

 

その言葉を予想外なものと組み合わせるから、意外性が生まれるような気がします。

 

例えば、ほぼ日刊イトイ新聞

言わずと知れた、糸井重里さんの主催するウェブサイトですが、この「ほぼ」+「日刊」の組み合わせは、意外性があると思います。日刊なのにほぼ、という不思議な感覚。

 

ほぼホタテ(カニ)もそれに近しい感覚があります。

ほぼリンゴ

ほぼマグロ

ほぼかぼちゃ

 

なんて普段文脈で使わないですよね。そういうシチュエーションも「ほぼ」ありませんし。

 

ほぼホタテ?ホタテじゃないなら、何でできてるんだ!と突っ込みたくなる感じもあり、日常からはみ出た言葉の使い方で目を惹いている感じがします。

 

 

 

 

なんかいいよね、で終わっている間は、一生作る側の人間にはなれない。

 

という谷山さんの言葉を忘れないように、今日も明日も明後日も、なんかいいよね禁止で生きていこうと思う次第です。