FM徳島ラジオCMコンテスト2015 反省会
FM徳島ラジオCMコンテストに応募した作品について反省会をします。
今回は八百秀商事の鳴門わかめのラジオCMについて。
課題文:
漁場にこだわった地元の漁さんと提携し、厳選されたわかめだけを販売しております。
肉厚でしっかりとした歯ごたえが人気を集め、高級料亭でも好んで使われています。
不足しがちな食物繊維やミネラルをたっぷり含んでおり、毎日食べていただきたい阿波の逸品。
ご家庭ではもちろん、贈り物としても大変喜ばれております。
美味しさが存分に伝わるような「新町橋 八百秀商事の本場鳴門わかめ」のCMをお待ちしております。
「主役」篇 20秒 長縄 寛久さん(静岡県)グランプリ
父 :浦島太郎の演劇やるんだってな。お前、何の役だ?
息子:わかめだよ。
父 :おお、主役じゃないか。鳴門の渦潮にもまれたわかめはな、歯ごたえのあるヤツに育つんだ。お前の晴れ舞台が楽しみだ。
NA:食卓の主役になる 「新町橋 八百秀商事の本場鳴門わかめ」
実は、ちょっと題材の似た作品を作っていました。
以下、私の作品。
「竜宮城」篇
NA:亀を助けた浦島太郎は、乙姫様の待つ竜宮城へ招待されたとさ。
そこでは、わかめの舞い踊りに
わかめの酢の物、わかめスープに、わかめご飯…
乙姫:いっぱい召し上がってね。
NA:このわかめなら主役を張れます。
新町橋、八百秀商事の本場鳴門わかめ。
◆グランプリは…
①裏切りの振れ幅がでっかい
(わかめだよ→主役じゃないか!)
対して、私のは、じわじわな裏切り。
(鯛やヒラメの舞い踊りじゃなくて、わかめの舞い踊りで、んっ?となって、さらにご馳走がぜんぶワカメニューに変わっている。)
②NAとそれまでの流れがうまくつながっている
グラ:主役じゃないか!→食卓の主役になる
私:舞い踊りやワカメニュー沢山→おもてなしの主役が張れます。
はい、私のほう、パッとすぐに伝わりにくいですねorz
書いているうちに、何をつたえたいのか、ブレてしまうのは問題かも。
この内容だったら
NA:おもてなせるわかめです。
とか
NA:おもてなしの主役が張れます。
とか、もてなしにぴったりですよ。
なぜなら、おいしいから。みたいなNAにすべきだったと思います。
③想像することで引き出せる魅力がある
どんなに美味しいわかめでも、わかめご飯、わかめの酢の物、わかめスープ、と言われて、ときめきますか?というお話。想像して、なーんだわかめね。と思われておしまいのような気がします。
グランプリは、鳴門の渦潮にもまれたわかめはな、歯ごたえのあるやつに育つんだ〜と、夢のある、想像力を働かせる余地のある表現をしています。
あぁ、完敗だなぁと。
それ以外にも応募した作品はこんな感じです。
妻:今年のお中元、何にする?
夫:「あれ」が、いいんじゃないか?
肉厚でさ、みずみずしくって。
妻:ああ、マンゴーね。
夫:違うよ「あれ」!もっとヘルシーな…
妻:湯葉かしら?
夫:ちがーう!
NA:ご贈答用にいかがですか?高級料亭でも使われています。
新町橋、八百秀商事の本場鳴門わかめ。
贈答用の品に「わかめ」 という選択肢を入れてもらえるような構成にしました。
ちなみに以下は40秒で書きなおしたもの。
妻:あなた、今年の部長さんへのお中元、何にする?
夫:「あれ」が、いいんじゃないか?肉厚でさ!
妻:肉厚っていうとお肉系?
夫:いや、部長はベジタリアンだから肉はだめだ。
それよりもっとジューシーな「あれ」で決まりだろ。
妻:マンゴーかしら?
夫:違うよ、「あれ」!もっとヘルシーな…
妻:湯葉のこと?
夫:ちがーう!
妻:「あれ」じゃわかんないわよ!いったい何なの!?
NA:肉厚、ジューシー、ヘルシー。
全部叶えました。ベジタリアンの方にもオススメです。
ご贈答用にいかがですか?新町橋、八百秀商事の本場鳴門わかめ。
ベジタリアンの方って最近一定数いると思うので、そんな視点も入れつつ 、肉厚、ジューシー、ヘルシーと美味しいワードを入れました。
女性の味方篇
若い女性:わかめ?ださーい。食べないよね。
NA:数日後
若い女性:うそ、ニキビ出来てる。
それに最近便秘気味かも…。
TV:今わかめの美容の効能が見直されています!
若い女性:すみませーん、わかめ下さい!!
NA:わかめは女性の救世主かも。食物繊維とミネラル豊富。
新町橋、八百秀商事の本場鳴門わかめ。
わかめにはミネラルや、食物繊維が豊富に含まれていて、女性にもおススメです。
と女性向けな感じで書きました。
大事なのは、いいアイディア出た!のその先。
お!これいいじゃん!ヒャッホーと、そこで思考停止してはいけない。
いいアイディアが出たと思った時こそ
本当にその言い回しでいいのか
本当にわかりやすく伝えられているのか
本当に企業が伝えたいことによりそっているのか
もう一度、考えるべき。
それこそ、頭から血がでるくらい考えるべきなんだと、実感しました。