ゴッホのアトリエ(居酒屋)

f:id:vasat:20160519222355j:plain

花粉症の時期も終わり、みんなが涼しげで爽やかな格好をしはじめますね。 

そんな中、空気を読まない私の気管支〜喉はイガイガしっ放し。咳が、鼻水が、熱が…と三重苦です。 爽やかな空や風に似合わぬ、どよーんとしたオーラにマスク。はい、見た感じだいぶ怪しい人になってます。

 げほげほ咳をしながら、帰り道を歩いていると、居酒屋が潰れていました。 

ちなみに、この居酒屋、2015年9月頃にオープンしていたので、半年ちょっとは頑張っていたんですね。

f:id:vasat:20160519222510j:plain

(証拠↑笑)気になってたんで、オープンした時写真撮ってました。


 熱でもーろーとしている頭の中、ある一節がリフレインします。 

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)はかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖(すみか)もまたかくのごとし。 

訳:河の水は止まることなく流れていて、常に入れ替わっている。そこに浮かんでいる泡は消えたり、またくっつきあったりして、なかなかその場所に留まらない。世の中の人や住まいもまた同じである。 

こんな感じの意味だったと思います。

 方丈記の一節ですね。 

記憶の中なのでうろ覚え(かつ訳が適当)ですが、中学1年生の時、古文の授業で暗記させられたものです。

 他にも那須の与一の弓とか、清少納言の春はあけぼの~とかも暗記しましたが、私の頭の中に強く印象を残したのは、やはり、方丈記です。 (十数年←経っても思い出せるくらいに)

 あぁ、儚いなと。いつもと同じ町に見えても、常に変化がある。そんな事実を思い知らされました。 

黄色く塗装された、ゴッホのアトリエ(居酒屋)にはひっそりとテナント募集の看板。 

潰れる前に、一度行っておけばよかったなーと思ったりもして。 

ひまわり風サラダとか
カラスのいる麦畑で収穫した小麦のパンとか
アイスの盛り合わせ星月夜風とか 

あったのかなーなんて(笑) 

また話が飛びましたが、今の世も、平安の世も、ヒトの根底の部分ではあまり変わらないのだなぁと思いました。 

さらに国を超えて昔のギリシャでは、ヘラクレイトスがパンタ・レイ(万物は流転する)と言っていますよね。 

普通に生活してると当たり前のことになって、忘れがちですが、常に自分も周りも動いてるんだということを再認識した出来事でした。

 …まずは、この喉のイガイガが流転してくれる事を切に望みます…早く帰って寝よう(笑)

おやさすみなさいzzzZZ